2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会は、実施設計段階から施工予定者の技術協力を得られるECI方式を導入する地元パビリオン「2025年日本国際博覧会大阪館(仮称)建設工事(大阪パビリオン)(建築・設備)」の公募型プロポーザルを実施し、竹中工務店を施工予定者に特定した。
パビリオンはSW造二階延べ六、二七一平方㍍で、多数の三角形のガラスで形作られた吹き抜けの屋根が特徴。屋根の上から随時、ガラスに水が流れ落ちる仕組みで、水中にいるような空間を演出することになっている。この他、ミライのエンターティンメント棟(S造平屋三四八平方㍍)とバックヤード棟(S造二階延べ一、三〇四平方㍍)も建設する。
屋根のトラス材は木材とスチールのハイブリッド構造とし、脱炭素社会に向けたイベントも開催する。ミライのエンターテインメント棟にはVE(仮想現実)シアターを設置する。
十一月末をめどに工事請負契約を締結する見通しで、来年四月に着工し、二〇二四年十月の完成を目指す。

「大阪パビリオン」の外観イメージ(2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会提供)