神戸市役所本庁舎2号館跡(神戸市中央区加納町六)で進められている、「連絡ロビー・エネルギー施設建設工事」(発注=神戸市)において、反社会的勢力からの不当要求を防止対策協議会が発足し、一日、神戸市中央区御幸通六の三宮ビル東館(神戸市都心整備課第1会議場)を発信会場に、WEB形式で設立総会を開催した。
同協議会は、同工事の建築を担当する明和・関建特定JV(協議会長)、設備各社(協議副会長、電気=きんでん・ミナト特定JV、空気調和=菱和・三神特定JV、給排水=明和工務店、ガス=美樹工業、エレベーター=三菱電機ビルテクノサービス)、神戸市危機管理室・神戸市都市局(理事)、公益財団法人暴力団追放兵庫県民センター(顧問)、兵庫県弁護士会民事介入暴力対策委員会(相談役)、支援団体は兵庫県生田警察署及び兵庫県警察本部刑事部組織犯罪対策局暴力団対策課(支援団体)などで構成している。
冒頭、明和・関建特定JVの崎山忠之現場代理人・協議会副会長が設立目的について「神戸市並びに民間事業者による三宮エリアの再整備事業が進む中、暴力団等反社会勢力による不当要求行為が増えることが懸念される。それらを防止するため、兵庫県警、神戸市、事業者が連携して、組織的な取り組みを行うことにより、工事の円滑な推進、関係者の安心安全を確保し、工事の安全に寄与すること」と説明。そして会長を務める岡秀樹明和工務店建築・土木事業部工事部部長が「暴力団等による不当な要求は断固拒否し、工事介入の不正行為に対して、厳正に対処する。また、関係機関と密接な連携を図り、会員相互が一致団結し、暴力団の排除に取り組む」と暴力団等排除を宣言した。
今後、協議会では、不当要求等を未然に防ぐ対策の検討立案・実施及び工事従事者に対する啓発活動などを行う方針だ。
「(仮称)連絡ロビー・エネルギー施設」は、神戸市役所本庁舎2号館再整備事業を進めるにあたり、旧2号館北西側地下部分の電気・機械室棟で行っている本庁舎1号館へのエネルギー供給や設備監視機能を代替するとともに、本庁舎1号館と新庁舎・にぎわい施設等を来庁者が円滑に移動できる連絡ロビー機能を有する施設として整備。規模はRC造一部S造地下一階地上八階延べ四、五七九・二二平方㍍。杭工事及び山留め等を終え、内部の掘削を行っている。二〇二四年一月末に完成予定。

反社会的勢力からの不当要求防止対策協議会が発足した「(仮称)連絡ロビー・エネルギー施設建設他工事」の現場(発注・神戸市)